「子どもに習い事をさせてあげたいけれど、共働きで送迎が難しい……」
「他の共働き家庭はどうやって習い事を続けているの?」
共働き家庭が増えている今、このようなお悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?

我が家も夫婦共にフルタイムで働いているため、子どもに好きな習い事をさせられないのではないかと悩んでいました。
本記事では、夫婦共働きの家庭に向けて、子どもに習い事をさせる方法と継続のコツについて解説します。
共働きの我が家の実情や、周りの同僚やママ友の声を元に書いています。
この記事を読めば、共働きでも無理なく子どもに習い事をさせられ、子どもの可能性を伸ばしていくことができますよ。ぜひ参考にしてみてください。
共働き家庭に習い事が難しい理由


はじめに、なぜ共働きだと習い事が難しいのでしょうか?理由を深堀りしていきましょう。
共働き家庭に習い事が難しい理由は、主に以下の3つです。
- 送迎ができない
- 大会や発表会の負担が大きい
- 宿題や練習時間の確保が難しい
それぞれ詳しく説明します。
送迎ができない
共働きに習い事が難しい理由の1つ目は、送迎時間が取れないことです。フルタイム勤務の家庭では、朝から夕方17時頃まで仕事の場合が多いでしょう。
一方、幼児や小学生向けの習い事の多くは、平日だと15時〜17時頃から始まります。これは、幼稚園や学校の下校時間に合わせて設定されているためです。その結果、勤務時間と重なり、送迎が難しくなってしまうのです。
送迎問題にどう対応するか、あらかじめ考えておく必要があります。
大会や発表会の負担が大きい
大会や発表会も、共働き家庭にとっては負担になりがちです。
大会や発表会は週末に開催されることがほとんどです。しかし、土日休みの家庭にとって、休日は平日にできない家事や買い物をする貴重な時間でもあります。
週末に予定が入ると、その貴重な時間が制限されてしまいます。大会当日や事前に手伝いが必要だと、負担はさらに増えるでしょう。
土日勤務の家庭にとっては、参加自体が困難な場合もあるかもしれません。
レッスンのほかに、行事がどれくらいあるかも事前にチェックしておくようにしましょう。
宿題や練習時間の確保が難しい
英語のように宿題が出るものや、ピアノのように日々の練習が求められる習い事もあります。
ただでさえ、忙しい共働き家庭にとって、学校の宿題に加えて、習い事の練習や宿題のサポートをするのは簡単ではないでしょう。
どのような習い事を選ぶかも長く続けるポイントです。
共働きでも子どもに習い事をさせる方法


共働きに習い事が難しい理由が分かったところで、「やっぱり難しいのかな……」と思った人もいるかもしれません。しかし、共働きでも工夫次第で習い事はできます。
共働き家庭が子どもに習い事をさせる方法は、以下の5つです。
- 親の休日に通う
- 代理送迎を頼む
- 習い事のオプションがある学童や保育園を選ぶ
- 送迎付きの習い事を選ぶ
- オンラインでできる習い事を選ぶ
それぞれの方法を詳しく解説します。
親の休日に通う
1つ目の方法は、親の休日に通うことです。送迎時間の問題を解決できます。
親の休日に通う場合は、予定を詰め込みすぎないことが大切です。休日に習い事を詰め込んでしまうと、せっかくの休日にゆっくり休めなかったり、やりたかったことが進まなかったりするからです。
習い事は1日に1つか2つにして、スケジュールに余裕を持つようにしましょう。
代理送迎を頼む
代理送迎をお願いすることでも送迎問題を解決できます。送迎をお願いできそうな家族や親せき、ママ友がいれば相談してみると良いでしょう。
ただし、頼りすぎには注意が必要です。特に、ママ友への一方的なお願いは、関係がぎくしゃくしてしまう原因になりかねません。平日に送迎を頼むのであれば、土日の大会の当番は引き受けるなど、おたがいさまの気持ちが大切です。
もし、周りに協力を頼める人がいない場合は、ファミリーサポートを利用するのも1つの方法です。
ファミリーサポートとは、行政が行っている会員制の子育て支援サービスです。子どもの預かりをお願いしたい「依頼会員」と引き受けてくれる「提供会員」をファミリー・サポート・センターがマッチングします。
マッチングが成立すると、提供会員に子どもの習い事の送迎や自宅での見守りをお願いできます。利用時間や料金については、自治体によって異なりますので、ぜひお住まいの地域を調べてみてください。
参考までに、新宿区の例を挙げておきます。
利用時間
午前6時から午後10時まで
利用料金
出典:新宿区ファミリー・サポート・センター
午前7時から午後7時まで(年末年始を除く) 1時間800円 午前6時から7時、午後7時以降 1時間900円 年末年始(12月29日から1月3日) 1時間900円
ちなみに、筆者自身、自分が住む自治体に問い合わせたことがありますが、提供会員は子育てを終えた50~60代の女性が最も多いとのことでした。
習い事のオプションがある学童や保育園を選ぶ
保育園や学童のなかには、園独自の取り組みとして、習い事のような特定教育を行ってくれるところもあります。保育園や学童を選ぶ時点で、習い事のオプション付きのところを選ぶのも良いでしょう。
実際に我が家の子どもたちが通うこども園では、月に1回、英語、体育、茶道教室があり、外部から先生が来て指導してくれます。甥っ子の通う保育園でも、園にピアノの先生が来て、希望者にピアノを教えてくれる取り組みがあるそうです。
これから保育園や学童を選ぶ人は、園独自の取り組みがないか調べてみると良いでしょう。
送迎付きの習い事を選ぶ
送迎サービスを提供している習い事もあります。
特に、人気の習い事であるスイミングスクールには送迎サービスが多い印象です。筆者が近隣3つのスイミングスクールを調べたところ、すべてで送迎サービスをしていました。
子どもにさせたい習い事に送迎サービスがないか調べてみると良いでしょう。送迎サービスがある場合、予めバス停の場所を確認しておくことも大切です。バス停まで遠いと、結局そこまでの送迎が必要になってしまうからです。
オンラインでできる習い事を選ぶ
最近では、オンラインでできる習い事も増えました。スイミングやサッカーなど場所が限られる習い事は難しいですが、家でもできそうなことであれば、オンラインレッスンがあるかもしれません。オンラインでできる習い事にすれば、送迎の必要がなく、比較的時間も自由に習えます。
以下は、オンラインでできる習い事の例です。
- 英会話
- プログラミング
- 作文
- そろばん
- ピアノ
- アート
- 習字
- ダンス
やらせたいと考えている習い事があれば、ぜひ「〇〇(習い事名) オンライン」と検索して調べてみてください。
【実例】共働き我が家の習い事事情


続いて、平日フルタイムで共働きをしている我が家の実際の習い事事情をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
父:平日8:30~17:30勤務
母:平日9:00~17:30勤務
長男:こども園5歳児クラス
次男:こども園3歳児クラス
金曜日:長男 19:30~20:00 オンライン英会話
土曜日:長男 13:30~14:30 水泳
ほかには、2人とも「こどもちゃれんじ」に取り組んでいます。取り組む時間や曜日は特に決めていません。天気が悪くて外で遊べない日や早めに迎えに行けた日など、時間に余裕があるときに進めています。
水泳には送迎サービスがあるので、一人で通えるようになったら、平日にバスで通わせる予定です。
このように子どもが小さいうちは、平日は家でできる習い事、休日に家ではできない習い事をして、無理なく続けられる工夫をしています。
習い事を長く続ける3つのコツ


時間に制限がある共働きにとって、習い事を続けるのは簡単ではないはずです。この章では、習い事を長く続けるコツについて解説します。
スケジュールを詰め込みすぎない
習い事を長く続けるコツの1つ目は、予定を詰め込みすぎないことです。スケジュールにゆとりがないと、疲れて続かなくなってしまいます。
特に、幼児、小学校低学年のうちは、体力があまりありません。習い事に疲れて体調を崩し、保育園や学校を休むことになったら、仕事にも影響が出てしまいます。
低年齢のうちは、習い事の数を絞ることをおすすめします。さらに、予約制や休みの振替ができる習い事を選べば、スケジュールを組みやすくなりますよ。
夫婦で協力する
習い事をさせるには、夫婦での協力が欠かせません。どちらか一方が、習い事の送迎や練習のサポート、加えて家事をすべてこなすのは、大きな負担になるでしょう。
どちらかが習い事の送迎をし、その間もう一人が家事を進めるなどできると、時間的にも体力的にも余裕が生まれます。我が家でも、土曜日のプールは夫が送迎を担当し、その間にわたしは次男を昼寝させたり、家事を進めたりしています。
夫婦で協力して、習い事を長く続ける仕組み作りをしましょう。
子どもの気持ちを大事にする
通わせているのは親でも、実際に習い事をするのは子どもです。そのため、子どもの気持ちを優先して考えることが大切です。楽しそうに通っているのか、普段から観察するようにしましょう。
もし、子どもに「習い事をやめたい」と言われたら、まずは気持ちに寄り添い、理由を探ってみてください。解決できそうな問題なら、一緒に解決策を考えるのが良いでしょう。解決できない問題なら、辞めるのも1つの選択肢です。
共働きだと、どうしても習い事にかけられる時間や数が限られてきますよね。だからこそ、子どもが楽しめるものを選ぶようにしましょう。
習い事に関するよくある疑問


この章では、習い事に関するよくある疑問と回答をまとめました。複数の調査結果や周りのママ友のリアルな声を元に書いています。
習い事は何歳から始めるべき?
習い事を始める年齢で最も多いのは3~5歳です。(参考:ベネッセ教育情報、キッズアライズ)
多くの習い事の受け入れが、3〜5歳からなのが影響しているのかもしれません。3、4歳になると、先生の指示が通るようになってきたり、友だちとの関わりが増えてきたりします。
我が家の長男も3歳でオンライン英会話、5歳でスイミングを始めましたが、ちょうど良かったと感じています。3〜5歳は習い事を始めやすい年齢といえるでしょう。
ちなみに、厚生労働省が実施した調査では、小学3年生にもなると、9割近い子どもが習い事をしているという結果が出ています。いかに、習い事が一般的かが分かりますね。(参考:厚生労働省)
何歳から一人で通える?
一人で通い始めた年齢で最も多いのは小学3〜4年生でした。1年生から通わせている人も多いようです。
わたしも、ママ友や同僚から「3年生になってから一人で通わせている」という話をよく聞きます。一人で通うようになっても、GPSを持たせたり、暗くなるのが早い時期は祖父母に送迎を頼んだりして工夫しているようです。
人気の習い事は?
習っている子どもが多い人気の習い事は、以下のとおりです。
- 水泳
- 学習塾
- 英会話
- ピアノ
- 習字
- 体操・ダンス
- サッカー
特に、どの調査でも水泳は1位で、圧倒的に人気なのが分かりました。続いて人気なのが、学習塾や英語。男女別に見ると、男の子にはサッカー、女の子にはピアノが人気のようです。
(参考:厚生労働省「子どもの生活の状況」、株式会社バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査」、習い事スクスク「子どもの習い事人気ランキング」)
習い事はどれくらいお金がかかる?
習い事にかかる費用は、習い事の数や種類によっても変わります。未就学児では1万円以下、小学生になると1万~1万5千円ほどの費用をかけている家庭が多いようです。
習い事によっては、月謝のほかに教材費や大会の参加費がかかったり、年齢が上がるにつれて月謝が上がったりする場合もあります。入会時だけではなく、長期的な試算が必要です。
(参考:株式会社バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査」、株式会社イオレ「子どもの習い事に関するアンケート」)
子どもの習い事で仕事を早退・休むのはあり?
子どもの習い事で仕事を早退したり、休んだりするのはあまりおすすめしません。1人が早退したり休んだりすることで、一緒に仕事をしている人の負担が増える可能性があるためです。快く思わない人もいるかもしれません。
自分のペースで進められて、周りに迷惑がかからない仕事以外は、仕事を早退したり、休んだりして習い事に通わせるのはやめておくのが無難です。
土日に通いやすい習い事は?
スイミングやピアノ、英会話といった人気の習い事は、土曜日もレッスンをしているところが多いです。以前、筆者は音楽教室で受付事務として勤めていたことがありますが、土曜日のレッスンが一番生徒数が多く、人気でした。
日曜日は土曜日に比べると、習い事ができるところは少なめです。日曜日に習いたい場合は、オンラインレッスンも含めて探してみると良いでしょう。
まとめ:共働きでも習い事はさせられる!


今回は、共働き家庭が無理なく子どもに習い事をさせる方法を5つご紹介しました。
- 親の休日に通う
- 代理送迎を頼む
- 習い事のオプションがある学童や保育園を選ぶ
- 送迎付きの習い事を選ぶ
- オンラインでできる習い事を選ぶ
特に、オンラインでできる習い事は、送迎の手間がなく、スケジュールも柔軟に設定しやすいので共働き家庭におすすめです。
オンラインの習い事について興味がある人は、以下の記事で長男が3歳ではじめてオンライン英会話を受けたときの様子を書いています。ぜひ参考にしてみてください。
≫3歳6カ月息子にオンライン英会話を初めて体験させてみた【ワールドアイキッズ】
ご紹介した方法の中から、自分の家庭状況に合った方法を見つけて、ぜひ子どもの習い事を始めてみてください。