「失敗しないおうち英語の具体的な方法を知りたい」
「かけ流しを始めてみたけど、これから何をしていけば良いの?」
おうち英語を始めたいけど、具体的にどう進めていけば良いか迷っている人も多いのではないでしょうか?
おうち英語には色々な方法があるので、何をしていけば良いか迷ってしまいますよね。
今回は、英語教育に関する本を50冊以上読んだ私が、おうち英語の効果的とされる進め方をまとめました。
このステップに沿って進めていけば、一生モノの英語力が身につきますよ。
まずは準備!おうち英語を始める前にやっておきたい3つのこと
おうちで英語を始めたいけど、何から始めたらいいのかな? うまくいくかな?と不安に思う人もいるかもしれません。
始める前に、やっておきたいことが3つあります。
- 英語学習をする目的と目標を明確にする
- 英語環境を作る
- 家族に協力をお願いする
この3つを前もってしておくと、おうち英語がグッと続けやすくなりますよ。
英語学習をする目的と目標を明確にする
おうち英語を成功させるには、まず「どんな風に英語を話せるようになりたいか」「なぜ英語を学ばせたいのか」目的と目標を明確にすることが大切です。
- 将来、世界で活躍する子になってほしい!
- 家族で海外旅行を楽しみたい!
- 将来、進学・就職に有利な資格を取得してほしい!
などなど。
目標があると、その目標を達成するためにやらなければならないことが分かり、やる気もアップします!
英語環境を作る
おうち英語は「継続」が一番大切であり、一番大変です。
勉強!って感じが出てしまうと、子どもが嫌がってしまい、継続しにくくなります。
自然と英語にふれる時間を増やすのがポイントです。
英語が目に入るのが当たり前の環境を少しずつ整えていきましょう。
- アルファベット表を壁に貼る
- 本棚に英語絵本を置く
- YouTubeは英語のものだけが流れるようにする
家族に協力をお願いする
おうち英語は家の環境が変わるので、パートナーや家族の協力は必要不可欠です。
家族と向いている方向が違うと「自分はがんばって英語環境を作っているのに、パパが日本語のテレビを見てしまう…」なんてことが起き、イライラがつのってしまいます…。
最悪、家族と関係が悪くなってしまうなんてことも…
始める前には「おうち英語を始めたい」と家族に宣言し、自分だけでは限界があるので協力してほしいとお願いしておきましょう。
英語習得のメリットを明確に伝えておくと協力してくれやすくなりますよ。
おうち英語のメリットについては次の記事で書いているので、ぜひ説得の際の参考にしてみてださい▼
おうち英語の進め方!5つのステップ
おうち英語は以下の5つのステップで進めていきます。
- 英語を聞く
- 英語の絵本の読み聞かせ
- アウトプットの機会をつくる
- フォニックスとサイトワードを習得する
- 英語の多読を進める
おうち英語は、無理なく少しずつ進めていくことが大切ですので、年齢は参考にすぎません。
1つずつくわしく解説します。
ステップ1:英語を聞こう!(目安:0歳~)
まずは、英語を聞くことから始めましょう。
英語の歌やアニメをBGMのように流しておけば、自然と英語に慣れることができます。
この段階では、ただ流すだけでOK!集中して見せる聞かせる必要はありません。
できればオールイングリッシュのものを選んでください。
英語のリズムやイントネーションを無意識に覚えることができます。
かけ流しの詳しいやり方は下記の記事に書いていますので、あわせて読んでみてください▼
英語のかけ流しのほかに、英語が話せるママは、英語で語りかけるのもおすすめです。
英語で話すことは普通という認識ができ、発話につながりやすくなります。
語りかけのメリットについては下記で紹介しているので、気になる方は見てみてください▼
ステップ2:英語の絵本を読もう!(目安:0歳~)
英語のかけ流しと併用して、英語の絵本を一緒に読みましょう。
絵本を読むことによって、絵からなんとなく状況が分かり「こういう意味なのかな」「この状況ではこう言うんだな」と聞いていた音と意味がつながっていきます。
かけ流しで聞いたフレーズの意味が分かり、言語として習得していくことができます。
英語絵本は、多読用ではない親子での読み聞かせを目的に作られたPicture Booksを選んでください。
なぜなら、多読用とされるリーダーズは、英語の読み書きができることを目的として作られています。
リーダーズは単調な文が並んでいたり、内容に興味を惹かれないものも多いんですよね。
一方、読み聞かせ用の絵本は親子で楽しむことを目的として作られているので、内容も面白く、子どもが興味をもって見てくれます。
さらに絵本の良いところは、動画と違って子どもの成長に悪影響がないこと。
親子でコミュニケーションを取りながら進めるので、教育的にもとても良いです。
「英語絵本、何を選んだら良いか分からない…」という方は、英語学習教材の購入も検討してみてください。
英語教材はCDと絵本が連動しているので、効率的にステップ1のかけ流しとステップ2の読み聞かせを進めていくことができますよ。
※タップすると公式サイトに飛びます
赤ちゃんならこどもちゃれんじMy First English、2歳以降ならサンリオイングリッシュマスターがおすすめです。
他にもおすすめの英語学習教材については、以下の記事で詳しく比較しているので見てみてください▼
ステップ3:アウトプットの機会を作ろう!(目安:3歳~)
インプットが進んで英語に慣れてきたら、アウトプットの練習をしていきましょう。
ママが「Hello!」「How are you?」など、決まったフレーズを言って、簡単なあいさつから始めてみると良いでしょう。
マネをしてリピートすることもアウトプットの1つです。
英語が苦手なパパママ、親が英語を話すことをお子さんが嫌がるというご家庭はオンライン英会話を始めてみるのもおすすめです。
オンライン英会話は3歳から始められるところも多く、子ども専用のスクールもあるので、そこまでハードルは高くありません。
実際に我が家は息子が3歳の時に英語がまったく分からない状態でオンライン英会話を受けています。
その時の様子については下記の記事に書いていますので、気になる人は参考にしてみてください▼
≫3歳6カ月息子にオンライン英会話を初めて体験させてみた【ワールドアイキッズ】
今まで聞いてきた英語をアウトプットしている姿を見ると感動して、モチベーションも上がりますよ。
ステップ4:フォニックスとサイトワードを習得しよう!(目安:4歳~)
母語もそうですが、言葉の習得は、「聞く→話す→読む→書く」の順番で進んでいきます。
文字に興味が出てきたら、フォニックス学習を始めましょう。
フォニックスは、英語の文字と音の関係を学ぶ方法です。
日本語は50の文字と音がほぼ一致しているので覚えやすいですが、英語はそうはいきません。
同じ’c’でも「ク」と読んだり、「チ」と読んだり。
’e’に関しては末尾に来ると読まなくなるなんてルールまであります。
それに加えて、フォニックスのルールでは読めないサイトワードまで覚えなければなりません。
英語圏の子どもたちでも3年かけて学習するので、相当な時間がかかります。
文字に興味が出てきたら早い段階で、少しずつフォニックスとサイトワーズの学習をしていきましょう。
ステップ5:英語の多読を進めよう!(目安:フォニックスを覚えてきたら)
フォニックス学習が進んできたら、どんどん英語を読んでいきましょう。いわゆる多読です。
多読は多少分からなくてもいちいち訳さずにどんどん読んでいくことが大切です。
多読をすることで、推測力や自分で英語を理解する力がついていきます。
この時に使うのが、多読用のリーダーズです。
8~16ページ程度のアーリー・リーダーズから始めましょう。
これは簡単すぎるかもと思う位短いものからスタートし、少しずつ語彙数を増やしていきます。
多読が進んでくると、子どもが自分からこんな本を読みたい!こんなことをもっと知りたい!と自分でリクエストしてくるようになるかもしれません。
子どもの興味に合わせて本を用意していきましょう。
自分から英語に取り組むようになれば、あとは身につけた英語力を持続させるだけです。
どんどん英語を使っていきましょう。
- 英検などの資格試験に挑戦する
- オンライン英会話でフリートークを楽しむ
- 英語で読書を楽しむ
- 海外旅行や留学に行く
- 英語で日記をつける
- 英語ボランティアに挑戦する
など。
好きなことを習慣化して、一生忘れない英語力の完成です。
おうち英語のよくある失敗と対策
おうち英語のよくある失敗例として、「母語も英語も中途半端なセミリンガルになってしまう」「継続ができずに挫折してしまう」といったことがあります。
おうち英語を失敗しないために注意すべきポイントをお伝えします。
セミリンガルになってしまう→母語を大事にする
セミリンガルとは、母語と外国語のどちらも十分に身についていない状態のこと。
第二言語を学習するうえで、母語つまり日本語はとても大切です。
日本の環境に身を置き、日本人の親が主導するおうち英語だと母語以上に第二言語の力が伸びることはないからです。
逆に言えば母語の能力が高ければ高いほど、第二言語の理解力や表現力が広がり英語力は伸びていきます。
まずは、自分の思いや意見を細かいニュアンスで伝えられるよう母語をしっかり伸ばしていきましょう。
母語についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考にしてみてください▼
英語ばかりにならないように気を付けましょう。
継続できずに挫折→ラクに継続できる仕組みをつくる
おうち英語の成功は継続できるかどうかです。
毎日コツコツ取り組んでいるのに、全く英語が身につかないということはあり得ないでしょう。
おうち英語は長期戦なので、親も子もいかに負担なく、興味をもって続けられるかがカギになります。
何もしなくても英語が流れてくるように仕組みづくりをしておくと、とてもラクに進めていくことができますよ。
- 決まった時間に自動で英語が流れるように Alexaを導入する
- 英語の動画しか見れないようにYouTubeを視聴管理する
- 車に英語DVDやCDをセットしておき、エンジンをかけたら勝手に流れるようにする
我が家も朝起きたら、スイッチオンするだけでかけ流せるようにしています。
ほかにも、「寝る前5分は英語絵本の時間」「お風呂の時間は英語で語り掛ける時間」など無理のない範囲で習慣化するのもおすすめです。
伸び悩んで挫折→他人と比べない
SNSを見ていると、おうち英語が順調に進んでいるお子さんがたくさん出てきますよね。
そんな投稿を見ると「うちの子はどうして発話がないんだろう…」と落ち込んでしまう方も多いはず。
ですが、考えてみてください。
英語が話せない我が子をわざわざSNSに載せる人なんていないですよね。
おうち英語がうまく進まずに悩んでいる人は、表に出ていないだけでたくさんいます。
我が子もまだまだ発話はありませんし、私が所属しているおうち英語のコミュニティでもお悩みをたくさん聞きます。
スピーキング力だけが英語力ではありません。
リスニング力だって立派な英語力です。
他人と自分の子どもを比べて良いことは一つもありません。
「あの子はできるのにうちの子は…」なんて悲観せずに、今は英語を貯めている時期と考えてお子さんのペースに合わせてコツコツ取り組んでいきましょう。
おうち英語のモチベーションを保つコツについては、下記の記事にも書いています。ぜひ参考にしてみてください▼
まとめ:5ステップで将来忘れない英語を身につけよう
今回は、だいたいの年齢やレベルに合わせたおうち英語の進め方をご紹介しました。
おうち英語の道筋がなんとなくイメージできましたか?
最後にもう一度、おうち英語の進め方の5ステップをまとめておきます。
- 英語を聞こう!(目安:0歳~)
- 英語の絵本を読もう!(目安:0歳~)
- アウトプットの機会を作ろう!(目安:3歳~)
- フォニックスとサイトワードを習得しよう!(目安:4歳~)
- 英語の多読を進めよう!(目安:フォニックスを習得したら)
ご紹介した年齢のステップはあくまで参考です。
同じ3歳でも0歳からインプットをしてきた子、3歳から英語をはじめた子では進み具合が違うのは当たり前です。
「4歳だからフォニックスを始めなきゃ!」ではなく、お子さんのレベルや習熟度、興味に合わせて進めていってくださいね。
おうち英語が楽しい親子の時間になり、みなさんのバイリンガル育児が成功することを願っています。