「おうち英語って言葉を知ったけど何をすればいいの?」
「英語を習わせたいけど共働きでなかなか時間が取れない」
「英語をできるようになってほしいけど、低予算でできないかな?」
お子さんに英語力をつけてほしいけど、時間が取れない、あまりお金をかけられないといったご家庭は多いのではないでしょうか。

我が家も英語を身につけさせたいのですが、共働きで時間が取れず、なかなか習い事をさせられなくて困っていました。
もっと手軽にできる英語教育はないのかな?
そんな思いで調べているうちに知ったのが「おうち英語」です。
おうち英語とは、英会話教室や英会話スクールに通わせずに、おうちでママパパが英語を教えること。
おうちで英語を教えるので、通わせる時間や費用もかかりません。
今回は、おうち英語について50冊以上の本を読み、実際に3歳と5歳の息子におうち英語を実践中の私がメリットだらけの「おうち英語」についてご紹介します。



気軽に始められるおうち英語。ぜひ早いうちから始めて、お子さんの英語力を伸ばしてみませんか?
おうち英語の始め方と方法


まず知ってほしいのは、おうち英語の方法には色々な方法があることです。
- 英語絵本の読み聞かせ
- 英語のかけ流し(CDやYouTube)
- 英語アプリ
- 英語学習教材(「ディズニー英語システム」など)
- 英語の市販のワークやドリル
- 英語のゲーム
- 英語の語りかけ
- 英語多読
- フラッシュカード
- オンライン英会話
などなど。



これだけ多いとなにから始めれば迷ってしまいますよね…
おうち英語は次のようなステップで進めていくと効果的です▼
乳幼児期は耳から言語を習得できる時期と言われています。
この時期に英語音声や動画のかけ流し、英語絵本の読み聞かせなどを行い、徹底的に英語をインプットしていきます。
次にフォニックスとサイトワードの学習をし、一人で英語の読み書きができるようにします。
※フォニックスとは…「a=アッ」「b=ブッ」のように、アルファベットの文字と英語の音をつなげること。
※サイトワード…フォニックス読みでは読めない単語「the」や「to」などを丸暗記して覚えること。
フォニックス・サイトワードを習得したら、英語の多読を進めていきます。
多読とは、英語の本をいちいち訳さずにたくさん読んでいくことです。
多読をすることで、英語で英語を理解する力、英語を自分で学習していく力がつき、将来忘れない英語を習得できるようになります。
また、オンライン英会話などを利用してアウトプットの機会を設け、英語を使えるレベルにしていきます。
このように、おうち英語の一番最初の取り組みとしては、英語の聞き流しがおすすめです。
親は英語のCDやYouTubeの音声をかけ流すだけ。
教える必要も手間もありません。
子どもにとっても集中して英語に取り組む必要がなく、英語が初めてでも抵抗感なくスタートできます。



YouTubeの音源を使えば、今すぐにでも始められますよ。
例えば、こんな時にかけ流しをしてみてください。
- おもちゃで遊んでいる時
- 食事をしている時
- 朝の支度をしている時
ただし、英語の音をしっかり聴いて欲しいからと大きな音でかけ流すのはNGです。
脳が騒音と判断して拒否してしまいます。
さらに詳しいかけ流しのコツとおすすめ音源については、下記の記事に書いているので参考にしてみてください▼


この時期に他にやったほうが良いことは、英語絵本の読み聞かせです。
なぜなら、音を聞いているだけでは、一生意味とはつながらず、何のことを指しているのかわからないからです。
英語絵本を見せることで状況から絵と音が結びつき、言語として理解できるようになります。
効英語絵本の読み聞かせについては下記の記事に詳しく書いているので、気になる人は読んでみて下さい▼


インプットが進んできた後のおうち英語の進め方については、下記の記事にくわしく書いています。あわせて読んでみてください▼


おうち英語のメリット・デメリット


次に、おうち英語の一般的なメリット・デメリットをします。
メリット | デメリット |
---|---|
英会話に通う手間や費用がかからない 子どもや家庭のペースでできる 早いうちから始めると英語の習得が早くなる 将来の選択肢が広がる 親の英語力も上がる 親子で有意義な時間を過ごせる | モチベーションの維持が難しい 子どものレベルに合った教材を探すのが難しい アウトプットが不足しがち 押しつけは英語嫌いにさせる可能性がある |
メリット① 英会話に通う手間や費用がかからない
おうち英語は自宅で英語を学ぶので、英会話教室への送迎時間や費用がかかりません。
仕事でなかなか送迎する時間が取れない、英語教育にかけるお金はなるべく少なくしたいご家庭にもおすすめです。



共働きの我が家にもぴったりでした。
メリット② 子どもや家庭のペースでできる
おうち英語はカリキュラムがないので、お子さんの興味やレベルに合わせて進めることができます。
英会話教室のように他のお子さんとのレベルに差を感じて焦ることもありません。
メリット③ 早いうちから始めると英語の習得が早くなる
英語を習得するのにかかる時間は2,000時間程度とされています。
早いうちから始めれば、2,000時間に到達するのも早くなります。
特に習い事や友だちと遊ぶ時間がまだ少ない未就学児のうちは親子で英語に触れる時間を作りやすいです。
1日2時間毎日英語に触れられれば、3年で2,000時間を超えます。
2歳から始めれば、小学校入学前には到達してしまうのです!
それに幼児期は耳からのみの学習ができる時期なので、お勉強感がないまま英語習得ができます。



早いうちから始めるのがいかに良いかが分かりますね。
メリット④ 将来の選択肢が広がる
近年は英語力を求めている企業が増えています。
TOEIC〇〇点以上が入社条件、昇進条件といった企業もあります。
英語ができるようになれば、選択肢を狭めずに就職先を選んだり、出世したりしやすくなります。
メリット⑤ 親の英語力も上がる
おうち英語は家の中で英語を聞き流したり、絵本を読んだりするので親の英語力も上がります。
日本人はスピーキングが苦手とされますが、ご家庭で英語で語りかけをしていれば、スピーキング力も身につきます。



親子で英語ができれば海外旅行もさらに楽しめますね!
メリット⑥ 親子で有意義な時間を過ごせる
おうち英語は親子でかかわる時間が必要となります。
英語絵本を読んだり、英語で語りかけをしたり、一緒にDVDを見たり、親子のコミュニケーションの時間が増えます。
デメリット① モチベーションの維持が難しい
おうち英語の難しいところはモチベーションの維持です。
毎回通う英会話教室と違って、強制力がないので、すぐにやめることができてしまいます。
定期的に英検を受けさせたり、子どもの成長を視覚的に確認できると、モチベーションを保つことができますよ。
モチベーションの保ち方についてはこちらの記事もぜひ参考にしてください▼





上手にモチベーションを保っていきたいですね!
デメリット② 子どものレベルに合った教材を探すのが難しい
おうち英語にはこれといった方法がありません。
子どもの興味やレベルに合った教材は親が探してくる必要があるので、教材迷子になりがちです。
おうち英語をしている人と情報交換したり、学習教材であれば子どもに合うかまずは試してみたり、不要な教材を買わないようにしたいところですね。



このサイトでもおすすめ教材を紹介していきますので参考にしてみてください。
デメリット③ アウトプットが不足しがち
親が英語が苦手だと、どうしてもインプットに偏りがちになります。
アウトプットの場がないとせっかく覚えた英語も忘れていってしまいます。
オンライン英会話などを活用して、適度にアウトプットの場を設けたいところですね。
子ども向けのオンライン英会話については、下記の記事に体験談を書いているので興味がある方は参考にしてみてください▼
≫3歳6カ月息子にオンライン英会話を初めて体験させてみた【ワールドアイキッズ】
≫ハッチリンクジュニアを英語初心者4歳が体験!予約が取れないって本当?



どちらも子ども専用スクールではじめてでも安心ですよ。
デメリット④ 押しつけは英語嫌いにさせる可能性がある
あまりに親が意気込み過ぎて英語の勉強を強要してしまうと英語嫌いにもなりかねません。
嫌いになってしまったら、好きにさせるのはなかなか難しいです。
嫌いにならないためにお子さんが楽しく取り組めるものを選ぶ、お子さんが嫌がる時はやらないというメリハリも必要です。
おうち英語のよくある疑問


次におうち英語を始めるにあたってよくある疑問をまとめてみました。
(※見たい質問をクリックすると答えまで飛べます)
「英語が苦手な親でもできるの?」
「早期教育で日本語が不自由になるのでは?」
「何歳から始めるのが良いの?」
「本当におうちだけで英語が身につくの?」
英語が苦手な親でもできるの?
結論、おうち英語は親の英語力がなくてもできます。
実際に私もほとんど英語で話しかけることはありません。
それでも子どもはどんどん英語の音に聞きなれて、たまに英語で単語を話すこともあります。
有名な船津徹先生の著書「世界で活躍する子の<英語力>の育て方」にもこう書かれていました。
親が英語が苦手な場合、子どもに英語は教えられませんか?
引用:世界で活躍する子の<英語力>の育て方
もちろん教えられます。厳密に言えば、親の仕事は子どもに「英語を教える」ことではなく、「英語環境を作ること」です。
今の時代は、かんたんにネイティブスピーカーの良質なコンテンツや教材を手に入れられます。
それを上手に活用すれば、親の英語力がなくてもおうち英語はできます。
とはいえ、親も英語が話せることに越したことはありません。
親や子どもに英語で語りかけをしている家庭のほうが早く習得しているようです。
語りかけについて知りたい方は下記の記事もぜひ参考に読んでみてください▼





親子で一緒に学んでいくようにしたいところですね。
早期教育で日本語が不自由になるのでは?
幼い頃から英語ばかり浴びせていたら、日本語と混同してしまうのではないかという懸念もあると思います。
ですが、その心配はいりません。
なぜなら、おうち英語程度の英語時間であれば、日本語に触れる時間のほうが圧倒的に多いからです。
これまでに50冊以上の英語教育に関する本やおうち英語発信者のやSNSなどの情報を見てきましたが、どの情報にもその心配はないと書かれていました。
バイリンガル教育について日々研究している「ワールド・ファミリーバイリンガルサイエンス研究所(IBS)」のホームページにも以下のように書かれています。
つまり、バイリンガル児は、モノリンガル児と同様に喃語が発達し、さらに、ことばを話し始める前の段階から二つの言語を区別して各言語の音声を身につけられる、ということです。
ワールド・ファミリーバイリンガルサイエンス研究所(IBS)



脳内には英語と日本語の回路がそれぞれ出来ていて、それが交わることはないらしいです。
確かに乳時期はどうしても親とばかり過ごすので、この時期に英語を多く聞かせていれば英語優位になってしまったというケースはあるようです。
しかし、幼稚園入園などで他のお友だちと接する機会が増える3歳以降には日本語優位に戻るので心配はいらないでしょう。


何歳から始めるのが良いの?
英語教育を始めるベストな時期は証明されていないようです。
これまでに色々な本を読みましたが、意見はさまざまでした。
- 胎児のうちから始めるべき
- 早ければ早いほど良い
- 3歳頃からが良い
などなど。
個人的な意見としては、本格的におうち英語を始めるのであれば、2歳頃からが良いかなと思います。
理由は以下のとおりです。
- まだまだ耳から言語を習得できる時期
- 語彙が増えてくる時期で、発話につながりやすい
- ほぼ母語が確立していて、英語優位になる可能性がない
- 英語環境になることへの抵抗感があまりない
- 好き嫌いがでてきて子どもに合った教材を探しやすい
好奇心旺盛な時期でもあるので、新しいものは喜んでどんどん挑戦してくれるでしょう。



私も次男が2歳半で始めました。4歳の長男より上達が早いなと感じています。
好奇心旺盛でまねっこ大好きな2歳はまさに語学習得しやすい時期だと思います。
逆に「うちの子もう小学生なんだけど…」というご家庭も大丈夫です。
方法を変えれば小学生からでも十分間に合いますよ。
小学生以降の進め方については船津徹先生の著書「世界で活躍する子の<英語力>の育て方」に書いていましたので、気になる方は読んでみてください▼
本当におうちだけで英語が身につくの?
おうち英語だけで英語が身についているケースはたくさんあります。
本やSNSで成功事例をいくつも目にしてきました。
ただ、おうち英語はなんとなくやるのでは効果が薄いです。
うまくいっている家庭の共通点は、モチベーションが高く、毎日欠かさず続けていることです。
そして英語が苦手でもママが英語で語りかけをしているケースが多いです。



一番身近なママが英語を話すことで自然と覚えていくようですね。
親も一緒におうち英語を楽しみ、親子で英語力を伸ばしていくことが英語習得の近道といえるのではないでしょうか。
まとめ:おうち英語は今すぐできる!今日から始めてみよう


今回はおうち英語について解説しました。
おうち英語のイメージがなんとなくつきましたか?
もっと詳しくおうち英語について知りたい方は、参考にした本を紹介している記事があるので読んでみてください▼


おうち英語は今すぐにでも始められます。
YouTubeで英語音声を流したり、英語アプリをダウンロードしたり。
お子さんが小さい今のうちがおうち英語を始める絶好の時期です。



ぜひ生活に少しずつ英語を取り入れて、お子さんの英語力を伸ばしていきましょう♪

